工匠からのお便り
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工匠の小林です。
以前よりお付き合いさせて頂いております日蓮宗の本堂の改修工事を担当させて頂きました。
そして、今回正面向かって内陣横、『脇間』に位牌壇新設工事を行う事になりました。
始まる当初から、納まり、仕様、高さ等の寸法関係など念入りに打ち合わせさせて頂きながら工事を進めております。
元々、仏具等を収納する納戸のように使用されているところを改修します。
まず、一つ大きな問題になるような柱が真ん中にあるので念入りに調査をしました。
その結果、小屋組からの荷重はそれほどかかってなかったので、柱を抜いて梁で補強するようにしました。
この柱を抜く時に、現状がどれくらいの高さにあるかを確認した上で進めていきました。
補強梁を納めたら、次に一番の見せ場である框を入れていきます。
こちらも新築工事とは違い、改修工事なので既存柱の捻れや癖をちゃんと読み取り納めていきます。
そして、敷居や鴨居を入れて床や壁を造って行きます。
既存畳との取り合いや、既存柱とのチリなども合わないのでそこは臨機応変に考えていきます。
そこまで行ったら、中段の床組を造り位牌棚を加工して納めます。
改修工事のため左右の納まり等が変わるので、深慮熟考の末進めました。
最後に天井を造り、仕上げて完成です。
お寺さんにも喜んで貰えて、とても安心しております。
休憩時間には、お茶菓子や飲み物を頂き凄く嬉しかったです。
引き続き様々な工事が控えていますので、またより一層気を引き締めて安心、笑顔を提供出来るよう精進して参ります。
最近暑くなってきたので、皆様もどうか身体に気を付けお過ごし下さい。