工匠からのお便り
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工匠の小林です。
今回、納骨堂の改修工事を担当させて頂きました。
納骨堂とお墓の違いは、納骨堂とはご遺骨を納める場所。 墓地はご遺骨を直に土に埋めたり、骨壷を墓石の下に安置して供養しますが、納骨堂は骨壷をそのまま保管する場所になります。
納骨堂の良いところは、一般的なお墓よりも費用をおさえられたり天候に左右されずに、お墓参りが出来ます。
今回担当させて頂きました納骨堂は、躯体が鉄骨造で外壁がALCで構成されてます。
外部に関しては一部窓の部分を塞ぎ、外壁で仕上げてます。
内装は、間仕切りや床などを全部解体して新しく木下地で作りました。
苦労した点は、一般的な木造と違い簡単に墨が打てないのと下地作りの基準がとりづらいのでより作業がシビアになります。
その中でもやる作業は木造と変わらず、床は大引を流して根太をかけて構造用合板を貼り、化粧床板を貼りました。
天井は二重に廻り縁をまわして、目透かし天井板を貼りました。
壁は腰見切りをつけ、腰壁を檜の板で貼りました。
造作工事は、化粧仕上げが多かったので傷がつかないように養生を徹底しました。
他に注意した点は、お寺さんが住まわれてるので極力工事感が少なくなるように、仕事終わり等は道具の置き方や通路の確保を心がけました。
今回は二期工事に渡る長丁場だったので、色々勉強させて頂きました。
内容も、化粧造作から既存を生かしながらの作業など盛り沢山の内容でしたのでやりがいもありました。
お寺さんも、喜ばれていたので一安心です。
夕方にはお茶や、お菓子なども頂き時にはお昼までも御馳走になりました。
お仕事をさせて頂いてるだけでも、ありがたいですがそれ以外にも色々と頂き感謝です。
今後も色んな仕事があり、様々な課題や問題点もあると思いますが日々精進していきたいです。