工匠からのお便り
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松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当です。
皆様こんにちは。
工匠の敷地には小さな小さな竹林があります。
かぐや姫が中で眠っているような太い竹ではありません。とても細く2~3m程の高さのものです。青々とした葉がとても綺麗で元気な竹です。これは、たまたま自然にそこにあったのではなく、ちゃんと育てています。
なぜそんなことをしているかというと、『地鎮祭』という建築物に着工する前に行う大切な催事に使用するためです。
☞参考ブログ 新築注文住宅で大切な日本の伝統文化「地鎮祭」
地鎮祭は、その土地の氏神を鎮め、これからこの土地を使用する許しを頂くためであるものと共に、土地の浄化や工事の無事進行、完了。そして、建造物が末長く安全であるようにと祈願するものです。
神や仏が降臨していただくための清浄な聖域をつくるため、竹を四隅に立てて、しめ縄を張り巡らせます。
通常、地鎮祭に使用されるのは、2~3m程の青竹で先の葉が残っているものが良いとされます。
竹は、榊と並び清浄な植物の一つとされるためこのような儀式に使用されるそうです。
工匠は、着工前の儀式で工事の無事と、施主様の輝かしい将来を祈願するべく、神仏をお呼びする清浄な場所を作るため、青々とした元気な笹竹を育てています。
弊社にお越しの際は、敷地の片隅で、しなやかに揺れる天然の笹竹を見つけてみてください。
伝統技術を重んじ、後世に繋ごうとする工匠は、このような日本文化を大切にして、建築でかかわることのできた皆様の将来の繁栄を願いたいと思っております。