工匠からのお便り
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松戸市、市川市、宮大工が手掛ける注文住宅・古民家再生の工匠、広報担当の黒河内です。
皆様こんにちは。
今回は加工場の様子をご紹介します。
工匠では、茨城県潮来市にある、寺院の客殿と庫裡の新築工事が始まり、
加工場には、たくさんの木材が運ばれてきました。
☝これでも1/3ぐらいの量だそうです
先日加工場では、この木材の墨付け作業が行われていました。
墨付けとは、大工が加工をする木材に目印をつける作業のことです。
この印に合わせて大工は刻みをしていきます。
間違った墨付けをしてしまうと、建物が建たなくなってしまうので
墨付けは熟練の技術を持つ棟梁が担当します。
近年、住宅では人の手ではなく、機械で加工をしたプレカットが主流となっています。
あらかじめ工場で木材を加工するので、墨付けや刻みなどの大工作業はほとんど必要ありません。
しかし、神社やお寺などの社寺建築は無垢の木材を使用するため、
宮大工による手刻みがとても重要になります。
天然の無垢の木は、一本一本同じものはなく、節や曲がり、反り、歪みなどの癖があります。
工場の機械では、無垢の木の癖を読むことはできません。
熟練した大工の目で見極めて、木、一本一本の癖を読み、適材適所に扱うことで
その木、本来の良さを生かした、丈夫な建築物になります。
工匠は、時代がどんなに変わっても
古くから伝わる伝統技術を守り続け、後世に残る建築物を造り続けていきます。
『大工が建てる家』や『木をたっぷり使った自然素材の家』に
ご興味のある方はお問い合わせください。
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